ヒポクラテスのおひとり言

コロナについての予想

オミクロンによる第六波がやってくる

2022年の2月頃には第六波がはじまる?

オミクロンは感染力が強いため、いつか必ず国内に侵入するはずです。イギリスでは、オミクロンは11月末にはじめて確認されました。12月18日にはオミクロン感染者は1万人を超えました。3週間程度で1万人の感染者となっています。また、感染者が倍になるのに2-3日と言われています。

日本では水際対策が効果を発揮していますが、新型コロナは無症状でPCR陰性でも感染していることがあり、いずれ国内でオミクロンは広がるでしょう。2022年の1月中には、はっきりとした市中感染が始まるのではと思います。マスク着用で会話は控えめで、感染対策を理解している人々が多い日本でも、2月末には1日数千人の感染者になると予想します。

11月16日のブログ(3度目のコロナワクチン接種で第六波を回避! でその後は?)で、第六波はあっても2022年の春先と予想しましたが、オミクロンの登場で状況が変わりました。

2022年の1月には3回目のワクチン接種を広く開始した方がよいのかもしれません。オミクロンの登場でワクチン2回目からの期間ではなく、オミクロンが大流行する前に3回目を打つほうがよいと思われます。政府によって既に開始されているようなので、ありがたいことです。もちろん、3回目の接種でデルタの再流行を防ぐことはできるはずです。

今年の年末年始は、新型コロナを警戒しての生活には変わりありませんが、2020年の12月、2021年の1月と比べ随分と楽しめる時間があると思っています。政府の方針と皆さんの頑張りが、この比較的安全な時間帯を作りだしたと思います。厳しい生活を強いられている方々には、社会からの的確な援助を期待します。

 

3回目のワクチン接種では、オミクロンを止められない。

現行のワクチン3回目を打っても接種後数ヶ月で、再上昇した抗体がどんどん減っていきます。そのため、ワクチンの効果が落ちた端から感染していく可能性があります。接種して数ヶ月以内に感染した場合、より軽症で済むかもしれませんが、今のところ不明です。

ワクチンの効果が薄いため、オミクロン感染による第六波は、長引く可能性があります。デルタのように、多くの年代でワクチン接種が進んで第五波を抑え込んだ時の様に、スパッと切ることができないでしょう。長期戦となるため、オミクロンの毒力(重症化率)が弱いとはいえ、重症者が溜まっていく可能性があります。

医療従事者も感染するでしょう。感染すれば、残りのスタッフに負担がかかり悪循環が始まります。2020年に新型コロナが日本に侵入してきた時のことが思い出されます。ある意味、振出しに戻った感があります。医療ひっ迫のレベルになるかどうかが最大のヤマ場となるでしょう。

重症者が増えないようにと願っています。

オミクロンによる重症化率が低いことが救いですが、今までずっと重要であった、人と人との接触の低減は基本的な対策です。さらに、飲み薬による重症化の抑制と感染拡大の抑制が役に立つと思います。シオノギの新薬に期待します。

 

オミクロンを劇的に減少させるには、今はオミクロンのスパイクに対応するワクチンが実用化されるのを待つしかないと思います。簡単な臨床試験を経て、各国で奪い合いとなるであろうオミクロン対応ワクチンを十分揃えるには、1年近くかかるかもしれません。

さらに、このオミクロンのスパイク対応ワクチンが効かない、オミクロン後の変異株もそのうち出現すると思います(デルタが再来するかもしれませんが)。

クレオカプシドの次世代ワクチンさえあれば、この苦境を防ぐことが出来ると考えます(11月30日のブログ、どうか次世代コロナワクチンをつくって! ワクチンの改良をお願いします、ヌクレオカプシドのワクチンです! を見てください)。ヌクレオカプシドの次世代ワクチンはあらゆる新型コロナの変異株に対応し、効果は長期間持続するはずです。

 

 

オミクロンを利用するオプション作戦

考え方を変えるのも時にお助けになります。

オミクロンの毒力が弱いなら天然の弱毒化ワクチンととらえ、感染による集団免疫に走る選択肢(すなわち、ほったらかしにする) はアイデアとしてはあります。

オミクロンでデルタを絶滅させて、オミクロンが世界中の人々に免疫を残すと、新型コロナによる大騒動は鎮火するという、ちょっと虫のいいストーリーです。

しかし、オミクロンが感染を拡大する時に医療崩壊をおこしてしまうリスクがありますから、かなり危険な賭けになるでしょう。また、途中でオミクロンの毒力が変化して、重症化しやすくなるかもしれません。

 

楽観的な方がいい

オミクロンによる重症化率は低く、現行のワクチンが重症化を防ぐかもしれないこと、さらには飲み薬も登場することから、2020の年末よりは状況は明るいと思います。

デルタからオミクロンに置き換わった国で、今後重症者が減ればさらに明るくなります。