背に腹はかえられない。 オミクロンの大流行
ルールはありますが、例外もいたる所にあり
オミクロンが大流行しているために、伝染病あるいは病気の対策としてのルールがいたるところで破られています。省庁、自治体、保健所が例外を設けているために破られているので、個人が勝手に破るのはダメでしょう。
まさに背に腹はかえられない状況ですので、感染したり濃厚接触者になった場合、自治体が面倒を見てくれるはず、と頼りにしすぎると、混乱してしまうかもしれません。
検査が陽性になっても、保健所あるいは自治体からショートメッセージが来るだけのこともあるようです。
自分の自治体のホームページを見て、自分で対応する心構えが要りそうです。感染も濃厚接触もなくても、あらかじめ自治体のホームページを見ておいたほうが安心と思います。
新型コロナの例外対応の例です。
感染者が仕事を続ける
2月7日のNHKニュースによると、沖縄の老人施設でクラスターが発生し、職員も感染したため人員不足となりました。人員を集めることが出来ず、無症状の感染職員が仕事を継続していた、とのことです。もちろん、感染者と非感染者の空間を分ける、ゾーニングをした上での話でした。
感染していても買い物に行ける所もあり
神奈川県は2月3日に、感染して自宅療養している人が、物資の買い出しのための最小限の外出をするのはやむを得ない、と発表しています。
検査なしで陽性となることもあり
厚労省は1月24日に、濃厚接触者は検査なしでも、自治体が認めれば医師が感染と診断できると発表。見なし陽性が認められることになりました。
濃厚接触は自分で決める
長崎県は1月27日に、濃厚接触者は保健所が決めるのではなく、まず感染者が濃厚接触した人に連絡すること。そして、連絡を受けた人が、ガイドラインに沿って判断する場合があるとしています。
隔離の解除の判定に検査をしないでよい。
PCRや抗原検査で陽性となった感染者の隔離解除は、検査の陰性確認が原則で、そうしている国はあります。
日本では現在、症状が出た日から10日間以上経過、かつ症状軽快から72時間以上たっている場合、検査なしで自動的に隔離解除するのが基本方針となっています。
症状がない人で検査陽性だった人は7日間の隔離後、自動的に解除です。
濃厚接触者も7日間の隔離後、自動的に解除です。
これらの例外に足をすくわれないように、自分の住む自治体の自宅療養の手引きや自宅療養サポートセンターのガイドラインを見ておきましょう。
法令に例外があるのは不思議ですが、療養施設の感染による人員不足、自宅療養者の増加による宅配の限界、保健所業務のひっ迫、PCRと抗原検査の量的な限界、などのために苦肉の策がとられたと思います。
対策ができるものもあったのでは?と思っても、今さらどうにもなりません。
まずは、なんとかオミクロン大流行のピークを過ごして、感染の減少するフェーズに移行するのを待つのが目先の目標だと思います。
ただし、健康な人のオミクロン感染を悪く思ってはいけません。感染することが、新型コロナに対しての持続的で強力な抵抗力をつくることになります。どの国も毒力の弱いオミクロン感染の規模が、コロナ克服を左右することになります。
また、感染から回復した人は、新型コロナに対して強い免疫を有するためにオミクロンに対して鉄板な人です。職場で頼りにされるはずです。