ヒポクラテスのおひとり言

コロナについての予想

オミクロン感染ピークアウト!?  ぬか喜びでしょうか?

感染者数ピークアウトしても横ばいで続く?

 

f:id:DrEXlamp:20220201222402p:plainロンドン、南アフリカ、オーストラリア、カナダを見ますと、感染者がピークアウトした地域は、そのピークの10~50%の所で感染者数が横ばいになる傾向が出てきています。

このまま横ばいになるとすると、前回ブログの “ウイルスの世代がわり” ではなく、”初期の感染拡大が落ち着き、一定の割合で感染は持続する”、という解釈がより正しいと思います。オミクロンが自身に問題を抱えて消え去る、というわけではなさそうですが、今後の動向によりますのでまだわかりません。思いがけない展開があるかもしれません。

 

オミクロン感染が減少して継続する状態になれば、WHO発表のヨーロッパでは2月中に感染による集団免疫に達するというのは、無理かもしれません。ただ、集団免疫にかなり近づくというのは間違いないでしょう。

いずれにせよ、各地域の感染状況の今後の推移が注目されます。

 

オミクロン感染がピークの半数以下で持続するとなると、当面の医療や社会に対する負荷が減ると思われます。この点では少し安心できます。

 

オミクロン感染が横ばいになったまま続くとすると、現在開発中のオミクロンのスパイクに特化したワクチンが利用されることになるでしょう。このワクチンも一時的に感染者を減らすことはできるでしょうが、返って感染による集団免疫の形成が遅れることになります。感染がさらに長期化することが、新型コロナに新たな変異を与えるチャンスになるかもしれません。

オミクロン特化ワクチンは、オミクロンの次に出現する変異株に対して効果が落ちるでしょう。現行の、スパイクに対するワクチンを何回注射しても、流行は収束しないかもしれません。

 

新型コロナの変異に影響されず、確実に重症化を防いで、感染も減らせるヌクレオカプシドに対するワクチン(2021年11月30日のブログ参考)の開発が求められます。ヌクレオカプシドのワクチンがあれば感染による集団免疫の不足分を補って、集団免疫の成立に持ち込むことが期待できます。

その後、新型コロナ感染は風邪と同様な扱いで十分になると思います。

 

訂正;前回ブログのニューヨーク市の感染率に誤りがあり、感染率は55%ではなく26%でした。つまり、ニューヨーク市も感染者数の報告のみでは集団免疫に達していません。