ヒポクラテスのおひとり言

コロナについての予想

オミクロン感染者は減少し始めたでしょう

東京都のオミクロン感染者は明らかな減少モードへ

 

       f:id:DrEXlamp:20220222121204p:plain

 

2月18日に東京都の新型コロナ検査陽性率が40%を切り、緩やかですが低下し始めました。また、発熱センターへの相談件数が2月中旬より減少していることと合わせ、今後、都を含め日本の感染者は明らかな減少モードに入り、かなり減少すると思います。

しかしながら、限られた検査資源に限りがあり、検査を受けずに過ごす人もいたと思われます。これらの人は強い感染源となり続けるので、現在の検査方針が続けば全国で長期間、1日2~4万人程度の感染者が持続すると思われます。

 

新型コロナは、変異株が代わっていく際に、その潜伏期が段階的に短くなっています。

アルファ株で5日、デルタ株で4日、オミクロン株では3日です。新型コロナは症状が出る前から他人に感染させることが特徴です。しかし潜伏期が短くなると、無症状の時期での他人への感染が減ると考えられます。

そうなると有症状の感染者を、できるだけ検査で確認して隔離することが感染を抑える力となります。発熱がなくても、何らかの症状があれば積極的に検査しなければなりません。日本のPCR検査数は他の先進国と比べ貧弱ですし、抗原簡易検査キットも底をついています。抗原簡易検査キットは、いつでも無料で入手できた国がいくつもあります。

検査の不足は残念なことです。

 

 

東京都のモニターリング項目からの推察

①検査陽性率

東京の検査陽性率は、一時40%を越えました。こんなに高い数字をたたき出すのは世界中で日本だけと思われます。陽性者を検査前に選別する卓越した能力と思います。

しかしその根本にあるのは、検査数が足りず、陽性になって当然な人を集中的に検査しているという事です。つまり、検査を受けていない感染者がたくさんいるはずです。

 

②東京都発熱相談センターにおける相談件数

現在、発熱者はかなりの割合で、コロナに感染しています。検査陽性率をそのまま当てはめると、発熱者のうち約40%が感染者となります。

このセンターへの相談件数が着実に減少する時はじめて、感染者は減少して行くと考えます。

 

③新型コロナコールセンター相談件数

            f:id:DrEXlamp:20220222121410p:plain

このセンターへの相談件数は1月末をピークに減少中です。

ここへは、まず検査陽性者や濃厚接触者がコールするはずです。これらの人は、すでに隔離の仕方を学んでおり、あらためて電話で相談する必要が無くなっているのかもしれません。

ただし、発熱のない風邪症状の人が電話することなく、そのままにしているのかもしれません。この様な人は、隠れ感染者として感染源となりえます