4回目のコロナワクチンは、労多くして益少なし
イスラエルの報告を基にした考え。
4回目のワクチン接種によってできる抗体は3回目よりやや多くなりますが、ほぼ同じレベルです。
→3回目接種の段階で、ワクチンとしては効果が頭打ちとなったということ。
4回目のワクチンを接種しても、若い医療従事者の感染が十分に防げていません。
また3回目接種後、できた抗体が速やかに減少するために2カ月半しか感染を防げません。4回目も同様と考えられます。
→4回目を接種しても、ごく短期間しか感染を防げない。
→つまり4回目の接種も一時しのぎに過ぎない。
高齢者では4回目を接種すると3回目より重症化率を4倍減少できるというファイザー社の報告もありますが、追試されておらず確証がない状態です。
現時点で、健康な若い人が4回目のワクチンを打つ必要はないようです。特に中等度以上の副反応があった人は接種を避けるべきと思います(不利益が有益性よりまさる)。
老人や基礎疾患のある人は、4回目の接種を考えても良いと思いますが、現段階では推奨されないでしょう。希望者は受けてよいと思います。
オミクロン特化ワクチンも頼りなく、考えもの。
オミクロン特化ワクチンは開発中ですが、今年2月時点で、現ワクチンの3回接種の効果を上回ることはできていません。
仮に、十分に効果のあるオミクロン特化ワクチンが開発されれば、オミクロンは消滅するでしょう。しかしオミクロンの消滅は、新たな新型コロナ変異株の出現を促すことになります。
新型コロナの克服に向けて。
現時点では、若くて健康な人はオミクロンに感染することが、ワクチン以上のワクチンであり、新型コロナを追いやる最善の策です。
自然に感染してしまうことは仕方のないことですが、他人に移さないようにしなければいけません。知らないうちに老人に移してしまうこともあり得ます。
以前より申し上げているように、ヌクレオカプシドのワクチンが開発されれば、新型コロナの変異を問題とせず、長期的な感染の防止、軽症化が期待できます。
オミクロンの潜伏期は3日、デルタは4日です。ヌクレオカプシドのワクチンでできる、細胞性免疫は24~48時間で発動します。この細胞性免疫で新型コロナを十分に抑え込むことができるでしょう。