ヒポクラテスのおひとり言

コロナについての予想

第六波は起こらない?

第六波(新型コロナウイルス流行の)は起こらない?

と心配なのは私だけではないと思います。

 

10月23日のブログで、日本では、2021年の年内(おそらく2022年の2~3月まで)は、みんなが頑張って接種したワクチンに自分自身が守られて、かなり安全な時間となると思います。と書きました。

今回もう少し詳しく書かせていただきました。

 

祝 集団免疫達成

日本の新型コロナウイルス感染者の著しい減少の最大の要因は、ワクチン接種の徹底による集団免疫の獲得だと考えます。

人々がデルタ株の感染力の強さを理解し、より注意深く感染しないように、そして感染を広めないように心がけたこと。第五波の被害で行動を控えたことなども感染者が減少した要因と考えられます。

しかし、第一波以降ここまで感染者が減少したことはなく、ワクチンの効果が非常に大きいと考えられます。

 

ワクチン接種、60%を超えてるのに流行止まらない国があるじゃないですか?

第六波が取りざたされている理由は、イスラエル、イギリス、アメリカ、シンガポールなどのように2回のワクチン接種が国民の大半を越えた国で、デルタ株の大きな流行が見られているからだと思われます。また、ブレイクスルー感染がしばしば報告されていることと、冬の乾燥した時期になることも次の流行に結びつくと言われています。

 

ワクチン2回目が国民の大半に行き渡れば、その後半年程度は安全(原則)

イスラエルを例に考えてみますと、イスラエルでワクチン2回接種が国民の50%を越えたのは今年の3月中旬です。デルタ株の侵入で感染者が増えて数千人となったのは7月末です。つまりワクチン2回接種後からデルタ株の流行まで4~5カ月の時間差があります。

日本は65歳以上が概ね接種を終えたのは7月末であり、全人口の6割が接種を終えたのは9月末です。

また、ワクチン2回接種後、6カ月程度で感染防御力は半分以下となると言われています。

 

3回目の接種のことを考えなければ、日本の人々がコロナの危険にさらされるのは来年の春先と考えられます。

ちなみにイスラエルは計画にのっとり、1回目、2回目ともにファイザーのワクチンを短期間にスムーズに、国民の50%以上に接種した規範的な国です。日本もほぼ同様の方式で行っており、他国に比べてより参考になると考えます。

 

日常の感染対策は大事

ところで、シンガポールではワクチン2回接種を国民の50%に接種した1カ月後にデルタ株の感染拡大が起こっています。イギリスではワクチン2回接種を50%達成して感染は一時減少しましたが、未だ感染者は多い状態です。

理由の1つとして、シンガポールもイギリスも行動制限を解除しており、ワクチンのみならず、日常の感染対策がとても大切であることが考えられます。

 

ワクチンの完了より開始からの期間に左右される。

もう1つの大きな可能性は、2回目のワクチン接種率が十分となるより、その開始からの経過時間の方が、ワクチンの効果維持に重要ではないかという考え方です。

イスラエルシンガポールも本格的な(国民の5%が接種した段階を本格的としました)2回目のワクチンの接種開始から約半年でデルタ株の大流行をおこしています。

イギリスもこの10月からさらなる感染者の増加を起していますが、10月は本格的な2回目のワクチン接種開始からほぼ6か月後です。

この考えによると日本で本格的に2回目のワクチンが開始されたのは6月ですから、今年の12月あるいは令和4年の1月あたりが半年後となります。

 

ワクチン接種開始にしろ完了にしろ、ひとえにワクチンの事実上の有効期間(感染防御についての)が半年程度というのが問題点だと思われます。

 

年内は楽しみまましょう。しかし感染を防ぐ日常の対応は必要。

この冬は、人々の日常での関心が薄れて感染対策が緩んだり、人流が増えたり、乾燥によってコロナの感染は増加してくるでしょうが、多くの日本の人々はワクチンに守られるため第五波のようなことはまずないと考えます。私の個人的な予想では年内は目立った感染拡大はなく、少なくとも来年始めまでは大きな波にはならないと思います。

ただし、12月末~1月末頃に感染者が急増してくる場合は、注意が必要です。第五波には及ばないものの大きなピークができる可能性も少なからずあるかもしれません。

 

2022年春以降は?

では、春以降はどうでしょうか?ワクチンの追加接種がない場合は、やはり目立って感染者が増加すると考えられます。イスラエルは3回目の予防接種を行うことでデルタ株の流行を抑えたように見えます。

日本でも3回目の予防接種が準備されていることは心強いことです。3回目の予防接種がスムーズに行われたら、春以降のコロナの流行もかなり抑えられるように思われます。

 

シンデレラの舞踏会

12月いっぱいは十分楽しみ、経済活動も力強くというのが、みんなのためと思います。12月末までは、シンデレラのように舞踏会を楽しみましょう。若い人も年配の人も、もちろん男女問わずシンデレラタイムです。ただし怖いお姉さまたちがいることも忘れずに。

強力なデルタ株の感染リスクはなくなるわけではないので、コロナはすぐそこにいるかもしれないと、注意を忘れてはいけないでしょう。

 

次回はコロナに憑かれない、ぞ のお話をしたいです。