ヒポクラテスのおひとり言

コロナについての予想

この冬、新型コロナウイルスにとり憑かれない ぞ

この冬、新型コロナウイルスにとり憑かれない ぞ。

 

そんな堅苦しいこと言われてもね、いちいち気にしてたら仕事にならないでしょうが! そうだとは思いますが、気をつけてほしいことがあります。

 

今回は現時点での感染対策について、書かせていただきます。

 

ワクチンに守られているため、今はかなり安全と考えられます。

ただし、もともとワクチンを接種しても20人に1人は感染します。また、経時的にワクチン接種後の抗体が減少するので、ブレイクスルー感染が起こりえます。なので、全く安全というわけではありません。

常に感染のリスクが存在することを忘れてはいけないでしょう。世の中がコロナ以前にいきなり戻るということはないと思われます。ただ、今は感染のリスクは著しく減っているのですから、活動して、働き、遊び、楽しむべきでしょう。

 

コロナウイルスの性格を心にとめて。

感染した人間の口、鼻から出る唾液や鼻汁、あるいは大きな呼吸で出る息に含まれるウイルスによって次の感染が起こりえます。人間の体から出るウイルスは、咳やくしゃみは言うまでもなく、会話や深呼吸等でも感染しうる量のウイルスが出る場合があると考えます。

口、鼻から出ていったウイルスは少なくとも空中で数時間は生きており、感染力があります。デルタ株は感染力がとても強いため10分程度でもそのような場所にいることによって感染してしいます。すれ違いですら、感染してしまうという意見もあります。

 

マスクは万全ではありません。

どのようなマスクも、口と鼻を覆っておけば、口や鼻から銃弾のように飛んでくる(あるいは飛んでいく)ウイルスを含んだ大きな体液を遮断するのに効果的です。ところが、空中を漂う新型コロナウイルスは目に見えない霧のように忍び込んできたり、出て行ったりします。不織布のマスクであれば、中間のフィルターが帯電してあるので、電気の力で空中に漂うウイルスを吸着して離しません。ただし、この不織布のマスクでもよほど丁寧につけていなければ鼻や頬にできる隙間から、ウイルスが自由に出入りしてしまいます。N95といわれるピッタリ装着できるマスクなら安心ですが、きつくて毎日、長時間というわけにはいきません。マスクは、ウイルスを防ぐのに効果的ですが、不完全なものと考えた方が実際的です。過信は禁物です。

 

自分のいる状況を把握しよう

よって、いわゆる三密の一つでもあればリスクが大きく高まることになります。しかしながら、同じ閉鎖空間に感染者が1人も居なかったら、そこに何人いようが、どんな大騒ぎをしようが、当然マスクなしでも全く感染は起こりません。

この状態をつくるためには、2回のワクチンの接種を終えていることと、ワクチンを接種していない人はPCR等で感染していないことを確認することが必要となります(十分ではありませんが、最善です)。いわゆるワクチンパスポートとかグリーンカードとか言われるものです。

これらの対策が取れない場合はもちろんですが、ワクチンは万能ではありませんので、個人個人はそれなりの対応が必要となります。特に閉鎖空間に不特定な人々がいる場合と、多数の人がいる場合です。前述したように、ワクチン接種により集団免疫が成立している来年の春先までは、そのような場所でもなかなか感染はしないと思われますが、なかなか、ということは運が悪ければ感染するという事です。いつも運がいいとは限らないので、個人的には、不特定多数の人々がいる所にはなるべく行かないようにする。行っても滞在は短時間にしておくことが大事だと思います。

 

楽しむことも、仕事をしてお金を儲けることも人の大切な権利ですが、リスクを忘れてはいけないと思います。語り、笑うことは人間に必要なことですが、時と場合を考え、周りの人からうつされたり、周りの人にうつすことのないように配慮が必要でしょう。声を出すこと、特に大笑いや、大声での会話は気心の知れた数人で、他人の居ないところでするべきだと思います。

飲食は、語らいながら楽しむのは当たり前のことです。その場にウイルスを吐きだす感染者がいなければ、仮にうつりたいと思っても感染できません。全国的に感染者が少なければ、多くの場所が完全に安全でしょう。しかし、飲食の場ではマスクを外すことになり、会話もすることから、感染リスクの高い所の1つです。閉鎖空間での飲食は人の少ない時間帯に長時間にならないようにすることが安心につながります。

 

ウイルスを部屋の外に出す換気をいつも気にかけておきましょう。

人の吐いた息(もしかしたらウイルスが混じっているかもしれない)を外に出すという観点からドアや窓が開けてあること、その閉鎖空間で換気扇が常時回っていることは、大いに感染リスクを低減させるでしょう。飲食に限らず、経営をなさっている方は、大箱でも密にならないように、そして換気が保たれるように工夫すると、従業員やお客の安心感も高まると思います。地下でも、複数の人が居る部屋に何とか換気扇を取り付けて室内の空気を外に出すことを考えてくださるとありがたいと思います。

 

コロナウイルスもインフルエンザウイルスも、人が大好きです。なぜなら人が育ての親ですから。

 

次回はこの冬のインフルエンザについてお話しさせてください。